神社検定の試験に合格するためには、公式テキストの2冊以上の読破が必要です。 実際に読み始めると、興味の持てる箇所もあれば退屈なテーマもあります。 そこで、各テーマの概要をブログの記事にして読み続けることで、退屈なテーマ学習の一助になるように考えて、また自分のおさらいをも含めてサラッと記事にしてみた。
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巫女さんってなんか可愛いらしいですな
唐突で恐縮ですが、今回は神主や巫女について説明しませう
神事や神社の運営管理に従事しているのが一般的に神主と云われる神職です
神職にも一般社会と同様「職階」というものがあります
職階の最高位が「宮司」次に「権宮司」(ごんぐうじ)
「禰宜」(ねぎ)、「権禰宜」(ごんねぎ)という順序です
そして、神職見習いのような「出仕」(しゅっし)という職階もあります
伊勢神宮や靖国神社では「権禰宜」の下に「宮掌」(くじょう)
「主典」(しゅてん)という職階があります
また職階の他、神道の徳目に従って5つの階位があります
上から「浄階」「明階」「正階」「権正階」「直階」の順になります
これら神職になるためには國學院大學か皇學館大學の神職養成課程を
卒業し必要な実修を受けるか、神社本庁の試験に合格するかです
ちなみに神社検定に合格すると、有名な神社で宮司さんの話を聞けたり
する講座があります
2年前ですが、國學院大學の神職養成課程での模擬講義を内容とする講座を受講しました
実際に神社の本殿を再現した施設があり、実際には見ることができない
神社の内側(あくまでも建築物としてですが)を見ることができました
また烏帽子をかぶり、狩衣を羽織って笏を持つという神職の服装を着ることができました
なかなか面白い講座でしたので、人気が高く応募開始5分くらいで定員になったそうです
その前の年には石清水八幡宮参拝と両加茂社の参拝
及び宮司さんの講話を聞く講座にも参加しましたが有意義な内容でした
是非検定に合格して、そういう講座を受けてみてください
神社への理解が深まることまちがいありません。
ところで、冒頭「巫女さんは何か可愛らしい」と申しましたが
巫女さんは所謂神職ではありませぬ
古代においては、神様の言葉を聞きご神意を伝えるという重要な存在だったそうです
巫女さんになりたいという方は一度近くの神社に相談されるとわかりますが
誰でも可ではないようです。
既に巫女さんをしている人、氏子または当該神社とご縁のある人の紹介が必要だそうです
最近、神社仏閣を意思を持って汚したりする不心得者がいますので当然でせうな
参考
神社検定公式テキスト① P.123 124
お参りには一生の折々の節目で神社に参拝するという習慣があります
一つは「初宮詣で」です
日本に生まれたことに感謝し、無事の成長を願って祝詞を奏上してもらうのです
誕生後、初めて神社に参拝することで「お宮参り」とも云います
神様へのご挨拶ですので、おおむね生後100日までにお参りすると良いでせう
また生まれる前の行事で「着帯の祝」という安産祈願もあります
岩田帯と云われる帯を締め懐妊5か月目の戌の日を選んで行います
生まれた後は、七五三ですな。
男児の場合は3歳と5歳、女児の場合は3歳と7歳のとき
11月15日に近くの氏神さまにお参りします
私の薄らとした記憶ですが、千歳あめを買ってもらったのですが
あまりなじめず、折角と買ってくれた母親に
冷たく「いらない!」って言ったような言わないような
・・・メモ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
七五三
3歳・・男女ともそれまで剃っていた頭髪を伸ばし始める「髪置」という儀式
5歳・・男児が初めて袴を着る「袴着」という儀式
7歳・・女児がこの年齢に大人と同じ帯に代える「帯解」という儀式
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【「着袴の儀」を終えあそばされた悠仁親王殿下と秋篠宮文仁親王殿下
同妃紀子殿下、眞子内親王殿下、佳子内親王殿下】
・・・記 事・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ちょとオカルト的ですが、悠仁親王のご誕生について
全国で奇跡ともいえる吉兆現象がいくつか出現しました
秋篠宮悠仁親王殿下の御誕生にまつわる様々な吉兆
吉兆1)黄金のナマズが出現
【出現した黄金色のビワコオオナマズ
実に11年ぶりに捕獲されたとのこと 】
吉兆2)お母様の名を冠したプリンセスキコとい蘭が突然花開いた
名古屋市中区の「ランの館」で
秋篠宮さまが手植えされたラン「プリンセス・キコ」が
紀子さまの懐妊が明らかになった直後に偶然開花しました
吉兆3)パステルカラーに彩られた雲「彩雲」が出現
彩雲は別に「慶雲」「瑞雲」とも云われ
おめでたいことが起きる前兆とされていた
この日、父君の秋篠宮は熊本へ出張中であった
その他、誕生日には本土を直撃する台風12号が進路を変え
本土に来なかったとか、北海道では2重輪の虹が出現したとか
【 悠仁親王殿下のご誕生日(9月6日)の花はキンレンカ
花言葉は愛国心です 和気清麻呂が弓削の道教の
皇位簒奪の陰謀を打ち砕いた日です
また、2006年9月6日には太陽、地球、天王星(天皇星)が一直線に並ぶ
「衝」と呼ばれる極めてまれな日です 】
かなり脱線しました。申し訳ありません
このような人生儀礼に神社は深く関わっています
人生儀礼と云えば、結婚もそうかもしれませぬ
しかし、神前とはいえ現代はキリスト教の神であったりしますな。
ずいぶん前ですが、従弟の結婚式がキリスト教式の神前結婚式でした
両家の家族もそろって讃美歌の一節を歌いました
「かけまくもあやに畏きイザナキ、イザナミ・・・」とう祝詞は
幼い子には面白いらしく吹き出して笑っていることがママありますが
讃美歌は普通に歌なので子供たちも無作法なことがなく
普通に終えることができました
讃美歌も詩の内容はさすがに宗教歌だけあって
イイこと云っていました(もう失念しましたが)
話が脱線しました。
この神前結婚式は大正天皇が皇太子の時に行われたことを契機として
一般の人たちにも普及していったそうです
この神前結婚式で特徴的なのは「三献の儀」(さんこんのぎ)です
所謂「三三九度」というやつですな
このあたりの話は、確か第1回の3級の試験で出たような気がします
参考
神社検定公式テキスト① P.118~119 P.121~122
どこぞの健康飲料のテレビのCMで
「男性は8の倍数、女性は7の倍数に身体の変調をきたす」
というものがありますが、私はあれは迷信のたぐいだと思っています
そんな私ですが、何故か厄年には神社で厄払いしていますので
別の視点から云えば、先のCMを迷信だと笑うことはできないでせう
・・・メモ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
男性の厄年は25歳、42歳、61歳
女性の厄年は19歳 33歳 37歳で前後の年を前厄、後厄という
また、男性42歳と女性33歳は大厄または本厄という
厄年の年齢は「数え年」なので、実際の年齢ではありません
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
厄払いとは、メモの年齢に該当する人が神社に参拝して
厄除けのお祓いを受け、難のがれをしようとするものです
元々は厄年とは神事に関わる「役年」の意味であり
還暦と同様に、晴れの年であるという重要な人生儀礼です
厄払いと似たようなものに「大祓い」があります
知らず知らずに犯した罪
と云っても、刑法上の罪だけではなく妬みや憎しみの感情のことですが。
そうした罪、穢れを消滅させ、人の本来の清らかな心に戻す儀式です
6月30日に行われる大祓いを「夏越の祓い」(なごしのはらい)
12月31日に行われる大祓いを「年越の祓い」(としごしのはらい)
と云います(別の言い方もありますがテキストで要確認です)
【 人形(ひとがた)
ここに氏名と生年月日を書いて送ります 】
私は毎年鹿島神宮で「夏越の祓い」をしてもらっています
といっても、実際に鹿島神宮まで行くわけではありません
人形(ひとがた)という人間の形に切った紙に生年月日と氏名を書いて
幣帛として金3,000円(金額は任意です)とを送付するだけです
これなら、面倒くさがりの私でも欠かさずに行うことができます
【 所謂茅の輪くぐりです
祈願者の人形を持って神職が代わりに行います 】
「年越の祓い」は伊勢神宮に参拝することで良しとしています
初詣に伊勢神宮はべらぼうに混雑しますから
私は毎年師走の後半に伊勢神宮参拝をしています
参考
神社検定公式テキスト① P.116 117 及びP.120
中祭、小祭及び祭りの基本的順序はみなさん読んでおいてください。
神輿(みこし)について触れておきます
神輿は神道の祭りのときに、神霊が御旅所などへ渡御するに当たり
一時的に鎮まる処であるというものです
神輿には、単に街を練り歩き御旅所とよばれる目的地を回るもの
荒々しく、揺らしたり神輿同士をぶつけ合うものなどさまざまです
鳳凰の飾りをつけた神輿を「鳳輦」(ほうれん)と云います
元々は天皇の正式の乗り物だったのですが
平安時代の頃に神様の乗り物とされたということです
神様は例祭の時などに、神輿に乗って氏子のいる地域を回ります
これは、氏子の生活を直接ご覧になり幸いを与えられることで
先ほどにも出てきた渡御の意味でもあります。
神輿は身を清めた若者たちに担がれます
学生時代に湯島天神の例大祭を見に行きました
神輿が回る地域では、前日から家の前はもとより道路など
きちんと掃き清めるなどしています
町内の人たちが如何に祭りをまじめに、そして何代も何代も
継承していることが感じられました
【 梅は天神さまのご祭神菅原道真が好んだ花 】
また神輿の担ぎ手には若い女性もいました
白い装束をまとった女性の担ぎ手は、何とも神々しい美しさがあります
あまり上下に並足を揺らさず、足踏みしている様はイイですな
薄化粧もあいまって、魅力的でした。
30年ほど前の話ですが、今も代替わりしながら続いているのでせうな。
男だって負けてはいない。
1トンはあろうかという品川の神輿をみたときの印象ですが
おっかない、すごいという観じでした
神輿には4方向に担ぎ用の棒が出ていて
担ぎ手もお互い引っ張り合ってどこに進もうとしているのか?
【 神輿の下にある角材
4方向に進めることができるがどこに進むのか? 】
とにかく神輿はまっすぐに進むことはなく
担ぎ手の「こっちだ」「あっちだ」の声の大きいほうに進むのか
担ぎ手も、見学者もわからない、とにかくおっかない神輿渡御でした
また、担ぎ手の矜持は盛り上がった右肩のコブにあらわされている
柔道の高段者の耳がキャベツのようにつぶれているように
コブが盛り上がって固くなっているのだ
とにかくすごい神輿だ。
6月第1日曜だったか品川神社の祭礼は必見だと思います
【 見終わったら、京浜急行で立会川まで行きませう 】
・・・・メモ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
実は京浜急行ってとても魅力的な私鉄なんです
品川、横浜間を16分で結ぶ快速特急の営業速度は120kmと実に瞬足
youchubeでもJRと並走して、抜き去るシーンを見ることができます
また、先頭車両はすべてモーター付き車両としています
これは、重いモータ付電車を先頭車にすれば障害物にぶつかっても
小規模な脱線にとどまり、大災害を予防できるのです
などなど魅力的な話がいっぱいです
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【旧土佐藩邸があった所 確か急行停車駅です 】
近くに吉田という老舗の蕎麦屋があります
そこで、軽くお酒を呑んでだし巻、蕎麦を食べて帰りませう。
また話が脱線しましたが、悪しからず。
ここからはテキスト①の第4章に入ります
7年に一度行われる諏訪大社の御柱祭は
巨木の上に多くの人が乗っかって急な坂道を降りるという
勇壮な祭りとして知られています。
祇園祭もマスコミ報道などで有名ですし
今年は神田祭が400年ということで神田駿河台を賑やかしています。
【 平成27年版 神田祭ポスター
今年はご遷座400年奉祝で特に盛り上がるでせう 】
【 神田の街を練り歩く神輿 とにかくすごい人です 】
他にもたくさんお祭りがありますが
多くは神社の祭礼によるものではないでせうか。
神社の祭りはそのにぎやかな面もありますが
本来は心身を清め神様に感謝の心を捧げることだと云われています。
「まつり」の語源は神様に従い奉仕する「まつらふ」に由来するらしいです
どんな祭りの種類があるか整理しておきませう
まず、祭りは大祭、中祭、小祭の三つに分類されます
そして、大祭のうち特に覚えるべきは3つの恒例の大祭です
1) 例祭または例大祭
神社とってもっとも重要な祭祀で
神社やご祭神にとって特別に由緒のある恒例祭典です
【 例大祭でご正宮に向かう神職たちの行列 】
2) 祈年祭(きねんさい)
2月17日に行われる稲作の豊穣を祈る祭祀で
「春祭り」とも「としごいのまつり」とも云われています
【 内宮にて 2月17日に祈年祭催行のお知らせ 】
3) 新嘗祭(にいなめさい)
祈年祭が豊作を祈る祭りであるのに対して
秋の収穫祭ともいうべき祭りです。
全国の神社で毎年11月23日に行われます。
世間では勤労感謝の日と称していますな。
戦後神道はGHQから忌避され
祝日の名称でさえそのままでは認められなかったのでせうかね?
戦後70年ですから本来の言葉に戻して
日本が稲作をどれほど重視していたかを学ぶいい機会にしたいと思いますな
「新嘗」(にいなめ)とは、その年に収穫された穀物(稲)を
神様にお供えをして収穫のできたことを感謝する日なのです
【 神宮の新嘗祭に供される稲穂はここで田植えし、刈り取る 】
【 神宮神田で刈り取られた稲穂 】
昔、祖父が「新米は新嘗祭が終わらなければ食べちゃいけない」と云っていました。
今、新米と聞けば誰より早く食べようとする私の姿を見たら、じいちゃん怒るだろうなぁ!
ついでに臨時の大祭にも触れておきませう
先ほど触れた7年に一度の御柱祭、12年ごとに行われる鹿島・香取両神宮の神幸祭
など定められた年ごとに行われる祭祀を「式年祭」
【 昨年行われた神幸祭のポスター 】
平成25年に行われた伊勢神宮の「式年遷宮」や出雲大社の「本殿遷座祭」のように
社殿の造り替え際してご祭神を遷す祭りを「遷座祭」と云い
伊勢神宮のように20年に一度という定例的なものを式年遷座祭といい
臨時におこなれるものをただの「遷座祭」というのだそうです
神社が新たに創建されたときには神様に鎮まりいただく「鎮座祭」
新たにご祭神を増やす場合には「合祀祭」
逆にご祭神を分ける場合に行われるのが「分祀祭」です
参考
神社検定公式テキスト① P.102~105