京都の祇園社と滋賀県の日吉神社です。
祇園社は祇園さん、天王さんとも言われています
日吉神社は日枝とも記し、山王さんと言われています
今日のポイント
・祇園社のご祭神と総本社
・蘇民将来の逸話
・日吉神社のご祭神と仏教との関係
祇園社は素戔嗚命(スサノオノミコト)をご祭神とする
八坂神社(京都)が総本社です。
神仏習合の時代には牛頭天王をお祀りしました。
有名な祇園祭の起源は平安時代の御霊会で、
そこから全国に広がっていったと言われています。
【 祇園祭 山鉾や提灯の練り歩き 】
牛頭天王はインドの武答天神であり、素戔嗚でもあり
ある日「蘇民将来」の家で宿泊しもてなしを受けたときに
疫病除けに「芽ノ輪」を腰につけることを教えた
それが、今日の蘇民将来のお札や「芽ノ輪くぐり」に
繋がっているということです。
【 しめ縄に括られた蘇民将来の木札 】
次に日吉神社ですが、創建は崇峻天皇の時代で
全部で7柱の神様を祀っているため「山王七社」と言われています
では、なぜ山王さんと言われるか?ですが
それは総本社の日吉大社と比叡山延暦寺との関係によるものです
日吉大社は日枝山の大山喰神(オオヤマクイノカミ)を
ご祭神とし、後に天智天皇の時代大神神社のが祭神である
大己貴神(おおなむちのかみ)を勧進したと言われています
【 日吉神社 神の使わしめは猿 】
また最澄が延暦寺を開いた時から天台宗の守護神とされ
山王権現という神号を持ち、明神づくりの鳥居に
三角形を乗せた「山王鳥居」もともに神仏習合を表しています
参考