熊野神社は熊野三山の総称です。
一つ一つきちんと理解しておきましょう。
今日のポイント
・三山それぞれの祭神
・神仏習合において何と言われているか?
先ず三山個々の名称とご祭神です。
1、熊野本宮大社
ご祭神は家津美御子大神(けつみみこのおおかみ)
2、熊野速玉大社
ご祭神は伊弉諾の命(イザナギノミコト)
3、熊野那智大社
ご祭神は伊邪那美の命(イザナミノミコト)
【 有名な那智の大滝と青岸渡寺 】
引っかけ問題で、イザナギとイザナミを絡めても
大丈夫なように正しく覚えておきましょう。
神仏習合において
1の熊野本宮大社は阿弥陀如来
2の熊野速玉大社は薬師如来
3の熊野那智大社は千手観音とそれぞれ言われています。
そして熊野三山自体を熊野三所権現と称しています。
鎌倉時代には熊野御師、熊野比丘尼という存在が
熊野信仰を広げていました。
その影響もあって、時宗の一遍上人は本宮参拝の時に
託宣を受け、念仏札を配るようになったと言われています。
また熊野は「蟻の熊野詣で」と言われるくらい
庶民にも人気がありましたが
「熊野御幸」(くまのごこう)と言われるほど
上皇や法皇の参詣もしばし行われていました。
【 御朱印は熊野三山の神使いの八咫烏を描いています】
三山のお札に使用されているのは
神武天皇の東征でしられる八咫烏(やたがらす)で
その烏をあしらったお札「牛王宝印」(ごおうほういん)
が有名です。
参考