神社検定の試験に合格するためには、公式テキストの2冊以上の読破が必要です。 実際に読み始めると、興味の持てる箇所もあれば退屈なテーマもあります。 そこで、各テーマの概要をブログの記事にして読み続けることで、退屈なテーマ学習の一助になるように考えて、また自分のおさらいをも含めてサラッと記事にしてみた。
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今日は伊勢神宮の祭りについておさらいをしませう
【 内宮 五十鈴川にかかる宇治橋から見る陽光 】
何気に参拝していても気がつきませんが
神宮では年間1800回以上もお祭りをしています
内宮のご祭神は天照大神で皇祖神ですので
天皇陛下が自らお祈りされる「親祭」と云われています
恒例祭典のうち、10月に行われる神嘗祭は
天皇陛下が皇居で作られた初穂などが神様に捧げられます
これに6月と12月の月次祭を合わせて「三節祭」
2月の祈年祭と111月の新嘗祭を加えて「五大祭」と云われています
三節祭では「由貴大神饌」(ゆきのおおみけ)という
神聖な神様のお食事を捧げます
神宮では、米、酒、野菜や鮑に至るまで自給自足で賄います
また、それらを盛り付ける土器や、神様へ献上する布までも
古式のスタイルのまま独自に作っています
外宮では、神職が古代から伝わる火を起こす道具で火を起こします
そして、昔ながらの方法で調理された神食を神々に捧げる
「日別朝夕大神饌祭」が朝夕の2度行われています
このように、伊勢神宮では今も天照大御神が生きており
多くの神職や崇敬者によって祀られているのです
【 日別朝夕大御饌祭
古代の火おこしの方法を今でも行っている 】
【 神様にささげるお食事の内容 】
平成25年に20年に一度の「神宮式年遷宮」が行われました
式年遷宮とは制度上定められた期間ごとに新たな社殿を造り
神様にお遷りいただくことです
すべての御装束神宝まで新たにして神威の高まりを願う祭典です
来年の式年遷宮は第62回で、なんと1240年目になります
まず、平成17年5月に御用材切り出しの安全を祈願する山口祭が行われ
それ以降平成25年10月の「遷御」まで30もの祭りが行われます
御用財は20年の役目を果たした後も
「撤下古材」として活用されます
ちなみに参道沿いの「すし久」という店は特別に譲られ
店舗の梁になっているそうです
ちなみに、すし久のてこね寿司は有名です
【 すし久の定番 てこね寿司 】
御装束は神様の衣服や服飾品、神宝は馬具、日用品などのことで
これもすべて一新されます
伊勢神宮はこうして20年に1回、装いを新たにします
常に新たにリフレッシュして「永遠」であること
これを常若(とこわか)の精神と云います
【 内宮御正宮前 今でも日本人の信仰を集めている 】
【 世界有数の宗教遺跡となっているギリシャ神殿
観光地として人々は来るけれど、信仰ではない 】
ギリシア神殿は今や遺跡であって、人々の日常の信仰の場ではありません
しかし、伊勢神宮は常に新しく生まれ変わる「永遠」であり
今も日本人の総氏神として祈りの対象であることを考えると
こりゃすごいことだなぁと思うわけですな
参考
神社検定公式テキスト① P.152~159