神社検定の試験に合格するためには、公式テキストの2冊以上の読破が必要です。 実際に読み始めると、興味の持てる箇所もあれば退屈なテーマもあります。 そこで、各テーマの概要をブログの記事にして読み続けることで、退屈なテーマ学習の一助になるように考えて、また自分のおさらいをも含めてサラッと記事にしてみた。
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神道とは通過儀礼だと云いましたが
人生の最後の通過儀礼は「葬式」ですな
我が家でも葬儀は仏式で行います
どこの国でもその国の信仰に基づく葬式があり
我が国でも神道固有の葬式があります
神道で行う葬儀は「神葬祭」と云います やはり「祭」です
【 50日間半紙を絵のようにして神名を隠す 】
人が亡くなることを「帰幽」(きゆう)と云い
神棚の前に白い半紙を張り、一時的に神棚の祭りを停止します
期間は50日、一般的に五十日祭で忌明けとなります
「忌」とは故人のお祭りに専念するという意味で
そのため、神棚に目隠しをするということらしいです
また50日間は神社参拝も遠慮することが望ましいとのこと
通常の拝礼と異なるのは「忍手」という音をたてない拍手を行うことです
また仏式でないので、数珠を持つこともなく焼香することもありませぬ
ただ、故人を北枕に寝かせるというのは同じなのです
北枕とはお釈迦様が亡くなった時に頭を北に向けていたことから
北を枕にするとお釈迦様と同じ処に行けるという信仰が生まれたようです
【 お釈迦様がお亡くなりなったときの様子 】
神道では神様は常に南か東を向いています(我が家の神棚もそうです)
私たちは北か西を向いて神様を拝む形ですな
つまり、神道の場合北が最上の上座で西がそれに続くということ
ために、北の方向に足を向けるのは失礼にあたるのでということらしい
これは神職ではなく、葬儀屋さんに聞きましたので
「おかしい」と思われた方は、神職の方に直接質問してみてください
北枕の神道における根拠は検定試験には出ませんので、このへんで
仏式では一周忌、三回忌以降7、13と続き五十回忌で終了します
神式では一年祭、三年祭以降5、10と続き五十年祭で終了します
一般的には五十年祭を節目として「まつりあげ」を行い
それ以降はご先祖様としてお祀りすることになります
ところで、お墓や戒名って神道ではどのようなものか?
お墓は下の絵のように先っぽがとんがっているのが神式の一般的な形
墓石の正面には「〇〇家奥津(都)城」(おくつき)と記されている
場合もあるが、津(都)とは~のを表し「奥の城」と考えて可とアリ
城は棺または棺を置くところという意味もあるそうです
では戒名は?
戒名は仏式の名称です。神道では霊号と称します
素戔嗚命と同様に命(みこと)が付きますが
戒名のように院殿、院などとプレミア号はないそうです
・・・メモ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
壮年男性の場合には大人命(うしのみこと)と諡名がつき
壮年女子の場合には刀自命(とじのみこと)と諡名がつき
ますが朗若男女とも単純に命と号する場合もある
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参考
神社検定公式テキスト① P.140~P.145
家やビルなどの新築時に行われる祭りがあります
橋やトンネルの工事を始めるときにもテレビニュースなどで
関係者が後ろに控え神主さんがお祓いをする映像を見ることがあります
これらは工事を始めるにあたり、その土地の神様に挨拶し
土地を祓い清め、工事の安全と成功を祈願するお祭りです
地鎮祭 通常じちんさいと云っていますが
もともとは「とこしずめのまつり」と読むそうです
また「地祭」とも呼ぶことがあるそうです
私が家を新築するときにも、神主さんを手配してもらい
家族と工事業者とでおごそかにお祭りしました
そのとき知人から伊勢にある「猿田彦神社のお砂をまくと良い」と聞き
前の週に買い求めに猿田彦神社まで行きました
家が名古屋なので伊勢まで行かなくても
猿田彦大神を祀る「椿大社」が途中の鈴鹿市にあるので
そこにしようかと思っていたのですが
知人が伊勢の猿田彦神社を強調するものですから
その言葉に従いました
拝殿の近くに、猿田彦大神のご神徳である「みちひらき」を表している
「方位石」という八角計の石柱があり、古殿地と彫られています
【 昭和11年まで猿田彦大神様が鎮まられていた場所 】
なるほど、方位にも物事の成功の有無をきめる要因があり
難のときにそれを解消するまたは最小限に抑えるということかと
納得しました
家の工事は進みいよいよ柱が立ち、棟木をあげる段階に来ました
またまた、家族と大工さん、工事業者がいたかどうかは失念しましたが
神主さんにお祓いをしていただきました
一般的に「上棟祭」(じょうとうさい)と呼んでいますが
「むねあげのまつり」というのが本当だそうです
建物の神様や、匠の神様にその後の工事の安全を祈願しました
その後、大工さんたちに飲食を振る舞うのですが
飲酒運転は厳禁ですから、お寿司とお茶の差し入れでした
【 式年遷宮における内宮上棟式 】
いよいよ家が完成し、引渡しを受けることになりました
引越しの段取りや、新しい家具の搬入など忙しい時期です
それでも神事は行いました
新築の建物を祓い清め無事に完成したことの感謝と
そこに住む家族の幸せをあらためて祈願するお祭りで「竣工祭」です
【 海上自衛隊護衛艦ふゆづき竣工式
艦船の場合は進水式と云う 】
「竣工祭」を終えて考えたことがあります
我々は晴れて新しい家に住む慶びを感じているけれど
神棚に設置する札を祀る屋代や仏壇は古いままだけれどいいかな?って
神職の方に聞いてみました
神様には物欲はなく、そこに住む人々が毎日慶びに満ちった生活をすること
そして人としての天命を全うすることが神様の願いであるから気にかける必要はなく
日頃、榊を新しくしたり水を取り替えたりすることのほうが大事だと
家を建てる各段階でお祭りがある
当然、人生の節目でお祭りがある
つくづく神道っていうのは通過儀礼だなって思いましたね。
参考
神社検定公式テキスト① P.147~P.149